ネタバレ注意
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平教経
武芸一辺倒だった不器用夫
夫婦として生活しているのに、なかなか手を出さない教経に遮那王がやきもきする話
本編の恋愛エンドのあのノリで手を出してなかったとは思わなんだ
2人に会いに来た知盛と重衡が、面白おかしくからかいつつも悩める遮那王にアドバイスやフォローをしています。2人にとって弟分教経と夫婦になった遮那王は、妹分的存在になったのかな
教経が遮那王に手を出さなかったのは自分たちはなし崩しに夫婦になったので、三日餅を一緒に食べて改めて正式な夫婦になってけじめをつけたかったから
教経の遮那王と遮那王との夫婦関係を大切にしたいという思いが伝わってきた後日談でした
押しかけ家来から夫にクラスチェンジした僧兵
平泉で2人が婚礼を挙げる話
破戒僧だから今更なんだろうけど、妻帯(乙女ゲーだから野暮だが)と飲酒をためらいなくやっちゃうあたり、信心深いのかそうでないのかよくわからんなと思いました
弁慶は継信の遮那王は源氏の姫だから配下の者に嫁ぐなどあってはならないという言葉を気にして遮那王と距離を置きます
けどやっぱり忠信たちに連れまわされる遮那王を気にしてストーキングして、挙動不審な弁慶を不思議に思った春玄にさらにストーキングされてたとか想像すると面白い
はっちゃけた秀衡が遮那王と泰衡の婚姻を結ぼうとして、弁慶が我慢ならず遮那王との関係をバラしちゃうんですが、これフリーの遮那王がそのまま泰衡と結婚して交流する話とか見たかったなー!と思いました(笑)
秀衡の厚意で平泉で婚礼を挙げた後、定住地を探して旅に出るのですがその道中に虹を見ます
作中でも弁慶たちが言ってますが、虹は幸運の前兆の意味があるそうなので2人はこれから幸せな人生を歩むんだろなと思った後日談でした
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春玄
あてのない旅としていた2人が旅の芸一座に入り、偽の義経を成敗する話
本編のときから思っていたんですが春玄は遮那王の意思を尊重するんだけど、いちゃいちゃしてるときの発言とかちょっとヤンデレ味を感じます
それと本編の感想で作中出てきた鳥は2人を表現してるんじゃないかって書いてたんですが今回も出てきたので、やっぱりそうなのかなって思う場面がありました
高綱たちが「源義経が豊後にいる」という噂話をしていたときに、頼朝は偽物だろうと言います。義経という名を殺すために命を懸けた2人がその名を名乗るはずないと
弁慶から「2人がそう思っていようと、周囲の思惑はまた別では?」という問いには、「・・そうだな」と肯定しています
その後に頼朝は屋根の上の雀たちに目を向けると、薄青の空に向かって飛ぶ姿を目で追う。それからため息を吐いて、邸の中へと戻っていったとあります
頼朝は「義経」を死なせてまで自由になったはずの2人が、結局その名に縛られるのではないかと思い、憂いていたんじゃないかと
それで偽物義経を成敗したのが遮那王と春玄とわかったとき嬉しそうなのも、頼朝は分かりずらいんだけど情に篤いキャラだなと改めて思いました
弁慶の自分たちは2人に会わぬほうがよいという発言は、2人を思いやるもので切ないんだけど良かった
遮那王と春玄は死ぬまで旅を続けて困ってる人、泣いている人を助ける世直しをしていこうと決めます
頼朝たちが表舞台から平和な世を築いて、遮那王たちはそれを陰ながらサポートする
2度と会えないかもしれないけど目指すところは一緒なんだなと思う後日談でした
それではここまで読んでくれてありがとうございました!