ネタバレ注意
妻を溺愛する包容力がある夫
序盤、頼朝と知盛が言い合いをしているときに、知盛が子供を意識した発言をします
これに遮那王は知盛との子供かー!と嬉しそうなのですが、自分が母親になるのかと思ったらなんとも言えない反応をしました
その後、遮那王は安徳天皇と遮那王の母である蓮月が出てくる夢を見ます
蓮月が遮那王に「ーこの力は、子に受け継がれていくものだ」という言葉を投げかけた後、遮那王は絶句し制止の言葉をかけ、悲鳴を上げて最後に画面が赤くなり夢から目覚めます
蓮月が遮那王に言葉を投げかけた後、具体的に何をしたのかわからないんですがろくなことじゃなさそう
遮那王が「その時、改めて思い知らされた。あの力の呪いのようなものを・・」って言ってるし
私は蓮月が安徳天皇の気を喰らって殺したんじゃないかと思うんですがどうなんでしょう?
この夢をきっかけに、遮那王は自分たちの異形の力が子供に受け継がれるのではないかと恐れ、知盛を避け始めます
遮那王がそれから歌集に没頭するのも、その不安から気を紛らす意味もあったんじゃないかと思いました
避けられる覚えのない知盛は悩んで、関係を修復しようと努力しますが、なかなか上手くいかず可哀想でしたね
最終的に遮那王が自分を避けるのは、頼朝が遮那王に無理矢理迫っているのではないかと勘違いして、現場に乗り込んでくる場面が面白い
緊迫したBGMが流れて修羅場じゃん!源平合戦再来すんのって笑いました
それから後白河法皇と安徳天皇に謁見し、夢とは違い力を発現せず、健やかな様子の安徳天皇に遮那王は少し安心して知盛に不安を打ち明けます
そのときの会話を一部抜粋
「知盛、お前は力を持った子供をー」
「愛するよ」「愛さずにはいられないだろう。義経だって同じはずだ」
「・・・っ、当たり前だ。お前との子供だぞ」
言葉にした途端、視界を滲ませた私に知盛はどこまでも優しく笑う。
「私たちの愛はおぞましい力などに負けない。その愛によって子供は生きるよ。幸せにね」
「愛・・」
呟くと最後の最後までわだかまっていたものが溶けていくのを感じた。
重しをなくした心は軽やかに、明るい光を差し込ませて私の呼吸を楽にする。
ここの2人の会話から遮那王は、はっきり言ってないんですが、自分は母親として子供を愛せるのかという不安もあったんじゃないかと思いました
知盛はそんな遮那王を察して励ましたんだと
その後、また夢に出てきた蓮月に遮那王は子供に力が受け継がれても迷わない、生まれてくる子供を愛すると宣言し、別れを告げます
本編の知盛の感想で、母親を倒したのは遮那王の精神的自立を表現しているのかもとか書いてましたが違ったな
本編の時点では乗り越えられてない。本当に乗り越えて自立できたのはここだった
この後日談は遮那王はただ肉親の情を欲する子供から子供を愛する母親になれた話だと思います
最後に2人はいつか授かるだろう子供に思いをはせて終わりました
私、4人の正規√プレイしてから5人の後日談するべきだったとちょっと後悔しました
知盛の後日談はビルシャナ戦姫はこれでおしまいのような感じで綺麗に終わってるので、最後の締めでプレイすれば良かったなって
余談 本編で母だと思っていた常盤御前が、自分を忘れて別に家庭を作って幸せに暮らしていると知って遮那王が泣いてたとき、涙を拭ったのも知盛だったなと思い出しました
それではここまで読んでくれてありがとうございました!