ネタバレ注意
様子のおかしい、おそらく作中一の美形
知盛がラスボスになる√では、遮那王が自分の手に落ちて妻になるのも良し、はたまた強くなって自分や平家を滅ぼしてくれるのも良し。どっちに転んでも美味しい
遮那王という存在には興味あるけど、遮那王の意思には興味がない
知盛が相手役になる√とラスボスになる√の違いってなんだろなって思ったら琵琶湖でのやり取りで、知盛が遮那王自身に興味を持つか否かだと思います
知盛√では「宿命にまかせて身をゆだねろ(自分の物になれ)」と言う知盛に対し、遮那王は「私は宿命から逃げない。向き合って・・・切り開いてみせる!」とたんかを切ります
その言葉に「知盛は虚を突かれたように私を見つめた」とテキストがあります
知盛は同じ力を持っていながら、宿命に流されるままの自分とは真逆の考えを持つ遮那王にびっくりしたんだと思います
そこまで言うならこの場をどうやって切り抜ける?と挑発する知盛に、遮那王は知盛が乗るのは無理と言っていた湖上の舟に、見事自力で飛び乗ってみせました
それを見て知盛は、この娘なら本当に切り開くかも?と遮那王自身に興味を持ったんだと思います
頼朝√では、遮那王は一応たんかのセリフに近いことは言うんですが、知盛はそのセリフに満足してそのまま引き上げ、舟に飛び乗るイベントは発生しません(湖上にそもそも舟がない)
弁慶√にいたっては、遮那王はたんかを切らないし、舟に飛び乗るのも弁慶に投げ飛ばされたからです
知盛が遮那王自身に興味を持つレベルではなかったんだろなーと
その後の知盛は平泉に引きこもった遮那王を自分のところまで引きずり出すため、近隣の有力者に命令して面白おかしく揺さぶりかけるし、遮那王の夢にわたってきて直接脅したりします。他√ではそこまでしないのに
さらには遮那王の気を引きたくて平家の立場が悪くなるのを知っていながら、父をそそのかす妹を後押しします
それで遮那王には思慮浅い父と妹と言っちゃったり。こことんだ2枚舌だなーと笑いました。いい性格してます
戦場で遮那王をさらい、交流していく内に知盛が遮那王の笑顔が見たいと言い出した時は感動しました(笑)
他√では遮那王に自身の欲求を押し付けるばかりだった知盛が、遮那王自身を見て、そういえばこの娘の笑顔を見たことがないなと気づいたから出た言葉だと思ったからです
知盛が遮那王としていた「情緒ある話」「知盛には心が乱されない」話で無言になったり不満そうなのは、自分には全く気がなさそうな遮那王の様子にムッとしていたんだと思いました
そんなこんなで遮那王も知盛にほだされて、知盛といる時は2回寝ぼけて春玄と間違えていたのに、源氏陣営に戻ったら今度は春玄を寝ぼけて知盛と間違えたり。
あれは、遮那王にとって安らげる相手はいつの間にか春玄から知盛に変化していたってことかなと思いました
後、弱気になっている知盛に「ならばこれからは、ずっと私を見ていろ」「死ぬなら私も連れていけ!」とか言う遮那王カッコ良すぎ!
今までは知盛が遮那王を振り回している感じだったのに、いつの間にか逆転してて笑った
恋愛エンドは源氏と平家の間に和議が結ばれ、遮那王が知盛に嫁ぐEND
これも幸せそうだから好きなのですが、遮那王しか興味なくて平家?なるようになるんじゃない?な知盛√で和議が結ばれ、平家一門のために奔走していた教経√は和議が結ばれないの教経が可哀想だなと思いましたね・・
この√だと教経生存だからいいか
知盛が「私の嫉妬心で再び源平の戦いが起こらないことを祈っておくれ」って冗談言ってましたが大丈夫です。
万が一そうなったら、遮那王が知盛をはったおして終戦だ!と思ったENDでした(笑)
悲恋エンドは力を暴走させた遮那王がたくさんの人を殺し、我に返った後自害。知盛が遮那王の亡骸を抱えて、後追い入水する救いのないEND
遮那王が生きる意味になっていた、知盛の入水するときのセリフが切なくてけっこう好きです
余談、公式最後推奨の√のラスボスが遮那王の実母かあ
あんなに肉親にこだわり、肉親からの情に飢えていた(特に春玄√)遮那王にぶつけるかあと思いましたね
自分で考え、母親が間違っている!と反抗するのは、遮那王の精神的自立を表現してるのかもと思ったり(反抗期というほど交流ないですが)
でも蓮月倒した後に、遮那王が母親とは思えなかったと言っているので、ちょっと違うかもなと思いつつ
それではここまで読んでくれてありがとうございました!