ネタバレ、辛口注意
こんなふうに思った人もいるんだな程度の広い心でお願い致します
男気溢れる強面顔役
キャラは好きなのですが、シナリオは不満がある√でした。正直、帷の設定持て余してないか?と思ってしまいます
凍玻璃は激しい身分差別のある社会
虐げられている人を守りたい。帷は誰もが容易く生きられる世の中にしたいと行動しています。でもその行動が、コソコソ付け火って意味あんの?って思いました
住民たちからはただのぼやだと思われていたし、別√では石蕗から火遊びと言われる始末
意味なさそうですが、その付け火も帷は最後まで反対していたとあるので、もしかしたらくすぶっている構成員達のうっぷん晴らしを兼ねてたのかなとちょっと思いつつ
本気で凍玻璃を変えようと思ったら、潮路たちの行った暴動(露草√のも含めて)は過激なんだけど分かるなと(帷を責めたり、帷に罪なすろうとしたのは最低です)
そんな暴力的な行為は帷のポリシーに反しているので、止めるわけですが
じゃあ仮に穏便にデモ活動しようものなら、黒鶴に問答無用で捕まって終了
凍玻璃の仕組みで、下の階級の人間が権利主張するのって、平和的手段では厳しくね?という
「悪意の有無に関わらず、凍玻璃の民は泉下の民も花街の人間も同じ「人」として認識してませんからね」と潮路が言ってるし
雛菊が帷の思いに共感して「花街の実情と泉下の現実を知ってしまった今、何も見なかったことにはできなかった」と考え、帷に対し「柳営に働きかけることもできるかもしれない」と言います
私はこれ読んだとき、貴族の中でも地位のある雛菊が他の貴族たちに差別問題を訴え、意識改革をしていく話なのかな?と思ったんですが、そういった描写は一応あるにはありましたがほぼ無く(差別している側が差別はいけないことだと認識していかないとなかなか無くならないことだと思うので)
議会で、大火で住む場所を失った人たちの保護と花街再建は発言してますが、差別のことは発言せず
結局、不知火の構成員全員が帷を裏切り、そっちとの争いに尺取って、差別問題は二の次
せっかくの差別に抗うキャラの√なので、ガッツリ差別問題をやってほしかった
2人とも地上に憧れて、いつか行ってみたいと思っている
凍玻璃では地上に興味を持つことは良くないこととされているので、そんなことを考えているのはいままで自分1人だけだと思っていたところで会えた相手
好きになった過程はわかるんですが、帷からの告白シーンは唐突な感じがしました
それまで幻燈祭で帷に会うために雛菊が芸妓の恰好をしたときも、雛菊から告白されたときもあんなに身分違いを気にして、手を出さなかった鋼の精神帷が、弱気になってたのをちょっと慰めてもらったからってコロッと手を出すのか?と
自分では雛菊を幸せにできない
そう思って、雛菊との恋愛に及び腰になってた帷が自ら告白するなんて、「身分違いや寿命なんてもうどうでもいい!雛菊を誰にも渡したくない!」ぐらいの心境の変化がありそうなものだけど、あまりにもサラッと告白してるものだからそういう熱を帷から感じませんでした
BESTエンド
潮路を捕まえ、大樹に謁見して、あっさり差別をどうにかしよう!で話がまとまるエンド
差別問題を最後に雑に処理した感じで、いまいち納得できず・・
これから頑張って取り組んでいきましょうで解決はしてないけど、少しずつ改善はしているようなのが救い
帷の病状の進行は遅らせることができたようですが、完治はしない
今後の2人のことを考えると手放しで喜べない感じ
BADエンド
何も解決できないまま2人共死ぬエンド
このエンド、スチルも合わせてけっこう好きです
自分も重傷を負って辛いだろうに、雛菊の心配する帷に「優しい人。こんな帷のことが、わたしは大好きだった」と過去形にする雛菊が切ない
自分はもう助からないことがわかってるんだろうな
2人は春になったら地上に出て花を見ようと、守れない約束をするんですが、エンドタイトルの「枯れ木の花」は「幸福」という花言葉があるようです
もしかしたら死後の世界で2人で見れたのかな?と思いつつ。CGコメントも良かった
それではここまで読んでくれてありがとうございました!