ネタバレ(他√も)注意
寡黙で不器用な白狼族の王
私、最初ゼベネラの印象良くなかったんです
ゼベネラが村人たちの前でナーヤが郡王の娘だと言わなければ、ナーヤが村人たちから迫害されることはなかっただろうにって
すぐに手のひら返しましたが(笑)
燕粋派の襲撃からマツリカ村を守ってくれたゼベネラの元に、ナーヤは貢物として嫁ぐことに
白狼族の血を繋ぎ群れを増やす使命を持って、ナーヤを妻にしたゼベネラですが、ナーヤに子を産むという役割だけを求めず気遣う優しさがあります
そんなゼベネラの優しさに触れて、ナーヤは安らぎを覚えていくんだけど
最初はナーヤのことを自分の子供を産んでくれる花嫁として、郡王の娘として優しくしていたゼベネラですが、ナーヤと交流していく内にナーヤ自身を愛するようになっていきます
その変化がわかるテキストを一部抜粋
このまま子孫が出来ねば白狼族は死に絶えよう。
(だがー-)
彼女と共にいると、迷いのようなものを感じた。
それが何かは、自分にとってはまだ分からない。だが、何かが歪だと思う気持ちが日を追うごとに増しているのだ。
(我がつがいよ。・・・お前はー)
浮かんだ問いを捨て去って、私は首を横に振った。 自分が彼女に問おうとしたのか、考えないようにしながら。
(お前はー)に続く言葉は私を愛しているか?だと思いました
ゼベネラは自分たちの結婚の経緯が経緯なものだから、ナーヤに愛されている自信がない
子孫を残すことが自分の使命だが、ナーヤの心がないのに、そういった行為を強要するのはどうなのかと迷いが生じたのかなと
その後、悩んでる様子のナーヤにゼベネラがどうしたのか尋ねると、ゼベネラが1人で狩りに出るのが心配と
ゼベネラの身を案じる言葉が出てくるので、ゼベネラはナーヤに愛されていると実感します
ナーヤの烔眼を求めて襲撃してきた窮奇から白君と白狼族の話を聞けます。
白狼族は元から999年烔眼を守るためだけに作られた
白狼族の烔眼がナーヤに引き継がれた時点で、白君は去り、白狼族は役目を終え、子供は作れないと
窮奇、白狼族の情報通だな・・正直、白君が直接伝えるべきでは?と思ってモヤモヤしましたね・・
後、去るなら去るで窮奇を倒せなくてもどうにかしてから行ってほしい
窮奇の度重なる襲撃で疲弊する群れを見て心を痛めるナーヤ
窮奇の狙いは自分、ゼベネラの子を産めない自分は群れにとって足手まといでは?と考えたナーヤは群れから離れます
ナーヤは自分は子を産む妻として大切にされてきただけで、ゼベネラに愛されているとは思ってなかった
ゼベネラはナーヤが出ていったのは、ゼベネラが子供ができない体だと知ったから愛想を尽かしたと勘違いしてる
ここの2人完全にすれ違っててもどかしかった
春前終節
窮奇を倒し、窮奇に囚われていた郡王や白狼族の民の魂を解放
自分たちは白狼族最後の民として最後まで雪山に住もうとなるEND
ナーヤと郡王の最初で最後の対面には泣きそうになりました
「自分は子は望めないから他のつがいを求めることを止めない」と弱気なゼベネラに「それでもいい。あなたと一緒にいるのが私の幸せだから」と返すナーヤに感動した
空とか雪原の情景描写が綺麗なのもあって余韻が残るENDで良かったです
明前終節
窮奇を避けて、皆で砂漠に移住END
ナーヤ達が楽しそうで好きですが、窮奇倒してないから郡王たちの魂囚われたままですよね・・
狼たち毛があるけど暑さ大丈夫か?と心配してましたがしっかり適応してて可愛かった
雨前終節
窮奇にナーヤが攫われ、そのまま烔眼をえぐられてしまう。ゼベネラはナーヤを見つけられず、雪山を彷徨う内に、哀れに思った白君に狼に変えられるEND
地底にナーヤがいなかったってことは、血一滴残らず窮奇に喰われたってことなんでしょうか・・
ゼベネラは窮奇の様子から、ナーヤはもういないことはわかってるんだけど、現実を直視できずな救いのないEND
(余談)この√ではナーヤの両親の馴れ初め話が聞けましたね
景星節の日に母、チイカが族長に「祭祀場の外に行ってごらん」と言われたから
そこで村の外に出たチイカが郡王に出会ったと
族長にチイカにそう言うよう指示したのは、フエンしかいないので、2人の出会いは仕組まれたことだったんだな
2人の間に生まれるだろう孔雀の生まれ変わり(ナーヤ)に、2つの烔眼が引き継がれるようにしたと
それではここまで読んでくれてありがとうございました!