ネタバレ注意
無邪気可愛いもう一人の烔眼持ち
燕來の次に好きなキャラです
牢に入れられたナーヤをカルマが助けてくれたことで始まるカルマ√
実はこの2人幼少の頃にすでに会っていたと
親がおらず、自分を一番に思ってくれる人は誰もいないと泣いていたナーヤは、同じくひとりぼっちなカルマに自分と通ずるものを感じる
「この子なら、私の寂しい気持ちを理解してくれる」と
カルマもナーヤのことを、同じ眼のたった一人の仲間と思って心を開きます
また遊ぶ約束をする二人ですが、結局会えず(景星節の後、マツリカ村の結界が張り直されて、お互いの姿が見えなかったから?)
ナーヤはそのうちカルマのことを忘れてしまったけど、カルマはナーヤのことを忘れず、たびたび様子を見に来てたというのが健気で切ない
麗穹の話は私はちょっと受け入れられなかったです
カルマを操って、何の罪もない村人たちを襲わせる。傀儡と道具扱いしてたと思えば、途中から自分の子供扱いしたり
雨前終節でのカルマへの対応見てると、とてもカルマに情があるとは思えませんでした
麗穹の利用もしたけど守りもした発言もちょっと・・・
麗穹がいたからカルマが救われたのは事実なので、被害者であるカルマが加害者である麗穹に対して言ったならわかるんですが、麗穹本人が言うのは違うと思うんですよね
ナーヤは火貿易のため、カルマと別れてマツリカ村に戻るのですが、村人たちから拒絶され殺されそうに
それを止めてくれたフェイも、ナーヤが村に居続けるために自分の子を孕んでくれとナーヤに迫ります
マツリカ村では誰も自分の意思を尊重してくれない、村に居場所はないと思ったナーヤは村を飛び出し、そのままカルマの元に向かうんだけど
マツリカ村で凶の子として差別される自分の苦しみや悲しみは、同じく烔眼持ちとして差別されているカルマにしか分からないと思ったんじゃないかなと思いました
自分にはカルマだけだっていう。この二人はふたりぼっちの共依存っぽいなと
ナーヤは独白でたびたびカルマのことを同種、二人きりの種と言ってるんですが、それって二人きりの世界みたいで甘いんですけど切ないんですよね
私はこの√のどこか不健全で危うい空気感がすごい好きです
春前終節
無事、人間に戻ったカルマがナーヤに「前の方(烔眼ありの姿)が良かった?」と不安げに聞く場面
ナーヤに「どっちのカルマも好きよ」と言われてニコー!としたと思ったらすぐテレ顔になったのは笑いました。可愛すぎかよ!
烔眼が無くなったことで、カルマの故郷で幸せに暮らせるかもと希望を持って旅をしますが、結局村はずいぶん前に賊に襲われ、滅んでいた
自分の罪を思い出したカルマが「僕は生きてちゃいけないんだ」と泣く場面で、ナーヤが「私も罪を生涯背負うわ。だから生きて」と説得するんです
説得しつつも「生きることは苦しいことだ。あがなえぬ罪を背負っているなら余計に」とも思っているんです
蛍聲を自分たちの命と引き換えに開放することは、贖罪を果たし楽になったということだと思いました
だから二人にとってはハッピーエンドなのかなと
終わった後しんみりするんだけど好きなENDです。後、2人の獣姿可愛い
と思いつつも、ステラワースの春前終節の後日談読んだら、やっぱ人としての生に未練があるっぽいですね。メリバだなー
明前終節
烔眼を取り除く方法が見つけられず、二人で住処を変えて暮らすEND
今は幸せだけど何かの拍子に見つかって追われることになりそう
雨前終節
カルマが麗穹の術に操られ、ナーヤを殺してしまうEND
正気に戻ったカルマが後追い自殺しようとするも阻まれ、術でナーヤのことも忘れてしまう
忘れているはずなんだけど、ナーヤが大切だったことはなんとなく覚えているカルマが、毎晩ナーヤの骸骨を抱いて寝る救いのないENDでした
余談 この√ではナーヤがカルマにリンドウのかんむりを作ったり、カルマがナーヤにリンドウの花を渡したりしてます
リンドウの花言葉は複数あるんですが、その中に「悲しんでるあなたを愛する」というのがある
一見、人の不幸を喜んでる感じに思えるんですが、実際は「あなたの悲しみに寄り添う」という意味なんだとか
個人的にこの√にしっくりくる花言葉だなと思いました
それではここまで読んでくれてありがとうございました!