ネタバレ注意
厳格、童顔な公子太傅
キャラデザもキャラ設定も大好きです
そんな燕來ですが、初めの頃はナーヤに対して当たりが強いです
ナーヤ個人がどうのということではなく、マツリカ村の住民を嫌ってたという感じ
燕來たち玖家は、今の王朝に滅ぼされた前王朝(雪月花)の女王の弟、燕緋の末裔
滅ぼされたときに失われた聖獣、蛍聲を復活させることを悲願にしている
ナーヤ達マツリカ村(白狼族も)は、前王朝の女王、孔雀の末裔
蛍聲の力である炯眼を守り、同じく蛍聲の復活を悲願にしていたはずですが、九九九年の時が経つにつれて忘れてしまいました
秘境のはずのマツリカ村を知ってる風の燕來に、ナーヤは疑問を持ち何者かと問います
それに燕來は「どうせ言った所でわかるはずもない」と冷たく返答
燕來は自分たちの使命を忘れ、閉じた村でただ安穏と暮らすマツリカ村の住民に失望し、馬鹿にしてたんじゃないかなと
燕粋派の様に、自分たちの目的の邪魔になるなら殺そうとかそこまではいかないけどって感じですね
それまでナーヤを見下していた燕來ですが、マツリカ村の住民のナーヤに対する仕打ちを見て同情して少し態度を改めます
ナーヤが男装して燕來の下男になり、一緒に生活していく内に、ナーヤが宮廷内で気の抜けない生活をしていた燕來の安らぎになっていく感じが良いなと思いました
意外にも燕來、当主なのに玖家内部からの扱いが思いの他悪くてびっくりしました。他√ではそんなふうに感じなかったので
前王朝が滅んで九九九年、玖家の大部分は蛍聲を復活させることよりも欲に目が眩んで、蛍聲の力を体よく使ってやろうという考えに
純粋に蛍聲を復活させたいと願っていた燕來ですが、自分に忠実だと思っていた部下たちから裏切られ、望んでもいない爪の炯眼を与えられる
爪の炯眼がカルマから燕來に移る展開は、ナーヤの半身がカルマから燕來になったってことかなと思ったり
カルマ√でナーヤが炯眼を失ったからお互いを半身のように感じられないんだと言ってる場面があったので
じゃあ炯眼があるときは半身のように感じるんだなって
燕來は爪の力を使うように強要されます
力を使った反動で苦しんでいるのに、心配するのはナーヤと部下1人だけ。その後は爪の力に夢中でナーヤしか心配しないし
部下たちは燕來を慕ってはいたけど、それは雪月花の王族として
燕來自身は見ていない
分家も従者もたくさんいる家の中で、自分の本当の味方は誰もいなかったと
これはキツい。燕來のテーマは「孤独」がありますが、なるほどなと思いました
炯眼の衝動に負けて、ナーヤを傷付けてしまう自分自身も信用できなくなってる燕來が辛い
ナーヤを遠ざけようとするんだけど、そんな燕來をナーヤが説得して2人で蛍聲を復活させることになります
春前終節
舞を2人で舞い、蛍聲を復活させる。2人は新たに雪月花国を建国し、初代王と王妃になるEND
全√中一番大団円に近いEND。近いってだけで大団円じゃないのはカルマが犠牲になっているからですね。みんなが幸せになるEDはないんや・・・
蛍聲に捧げる舞を血で穢れた自分が舞えるはずないと自嘲する燕來に、ナーヤは罪のない人はいないと説得して告白する場面が好きです
人間不信になって、ナーヤのことも炯眼がなくなったら自分の元から去ってしまうだろうと信じきれなかった燕來が、ナーヤの告白を受けてナーヤを心の底から信じることができて、孤独じゃなくなったという感じで
命をつなぐため一度は別々の道を選んだ姉弟の血胤。長い間別れていた2つの血筋が、2人が結婚することでまた1つになって新しい雪月花国を2人で築くって最高かよ!?
スチルも大好きです。しばらく起動するたびに眺めに行ったくらい(笑)
雨前終節
舞を2人で舞うも失敗続き。爪の衝動に負けた燕來がナーヤから炯眼を抉り出し、1人で舞を舞い、蛍聲を復活させる。燕來が女王として即位するEND
好感度低くて、燕來が弱音を吐かず、ナーヤからの告白も無し
燕來が蛍聲が女王につく聖獣だから女王になったと言ってるんですが、そんなことないと思うんですよね
燕來1人の舞で蛍聲復活したし、実際春前終節では男性のまま即位しているしで
燕來の思い込みなんですよね
なんで思い込んだかっというと燕來は、雪月花国は女王がふさわしいと思っているからだと思います
燕來は前王朝の夢を見た後に、舞は「女王が舞うべきものだった」と言っている
後、女王は蛍聲から乙女のまま子をもうけるという設定があります。そういう女性が女王だった
対して燕來はナーヤの炯眼を抉り出し血まみれの手で、1人で舞を踊り蛍聲を復活させました
そんな血濡れの男の自分はふさわしくない。男性の自分を隠し、少しでもふさわしくなるように女装して女王になったのかなと
燕來が元々男性だと知っている臣下たちは、なんで女装してんの?こいつと変な目で見てきます
燕來が「彼女だけは近寄らせられる。軽蔑や恐れを浮かべる目を持たぬ彼女には」と言ってるのでそうなのかと。そういう目で見てくる人がいるんです
燕來はナーヤの炯眼を抉り出したことに罪の意識を持っていて、ナーヤや蛍聲からの罰を求めています。罰を受けることで許しを得たいんだと
でもどちらも与えてはくれません
ナーヤの性格を考えると自分が舞を合わせられなかったのが悪いと思って、燕來を恨むとか罰を与えるとか考えもしないんじゃないかなと思います
燕來は「この罪を裁ける者がいるとすれば、他ではない彼女だけだ」と言ってる
自分に罰を与えて、自分を孤独から救ってくれるのはナーヤだけという意味だと思うんですが、そんな日は来ない
今まで孤独だった燕來は、これからもやっぱり孤独だろうと思わせるENDです
明前終節
叔父たちの企みを防ぐため、2人で玖家を出奔。山村で私塾を開くEND
あんなに蛍聲の復活を望んでいた燕來が鱗を川に捨てて結構衝撃的でしたね
その後のナーヤが自分と一緒にいてくれるとわかった時の燕來が可愛かったから良しです(笑)
青凛の春前終節後の燕來はこんな感じかなーと思ったEDでした
余談1、私、記事を加筆する前は、燕緋のメインの目的は玉座奪還で、蛍聲の復活はついでだって書いてたんですが勘違いしてました
簒奪者の胡家に復讐を!と荒れる燕緋を孔雀が諭す場面
王位にこだわらず、自分たちのために力を失った蛍聲を復活させたいと言う孔雀に燕緋は悔しそうに顔を歪めてから、自嘲めいた笑みを浮かべるんですが
王位奪還にこだわる自分は、浅ましく玉座を奪った胡家と変わらないと思ったのかなと
その後、蛍聲のためではなく、復権のためと言いつつも蛍聲の復活を玖家の悲願にすると言ってるので、私の解釈がアレレだったなと思いました
余談2、隠し√とか燕來の望みの割に行動がチグハグしている時があるんですが、それは自分の望みを諦めて、まわりの空気に合わせた結果だと私は解釈しました
「当主とは家の総意を成すだけの器に過ぎない」という燕來のセリフがあるので
それではここまで読んでくれてありがとうございました!