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マツリカの烔‐kEi-天命胤異伝 ルヲ 個別感想

ネタバレ、辛口注意

飄々とした、どこか影のある大商人

村が襲われ、ナーヤは村人たちを救助しようと頑張るのですが、拒絶され心無い言葉を言われてしまいます。ここのナーヤは本当に可哀想でした

行き場を失い、へたりこんでいたナーヤをルヲは過去の自分と重ねて、自分の部屋に匿ってくれます

小蝶を交えて3人で楽しく過ごしますが、店の外に出れば烔眼持ちとしてナーヤは人々に差別されてしまう

烔眼で差別されなかったマツリカ村を懐かしんで屋根の上で歌うナーヤに声をかけるルヲ

ルヲは世界にあるたくさんの星空のこと、その中でも海の上で見る星空は格別なこと、昔あった鳰船を造りたいことをナーヤに話します

以降ルヲ√では星や星空のワードがよく出てくるんですが、星は暗闇に光り輝くことから、希望や夢の象徴とされていると

この√の星にはそういった意味があるんじゃないかなと思いました

いつまでもナーヤを部屋に置いていられないと考えていたルヲは、鳰船の設計図を手に入れるため砂漠の街の富豪の元へ本人に黙って嫁がせようとします

砂漠の街なら烔眼の差別がなくてナーヤも過ごしやすい、玖家を忘れて幸せになってほしいという思いはあっただろうけど、一番の目的は鳰船の設計図

ナーヤの幸せを考えているなら相談するはずなので、相談しなかったのはナーヤに嫌がられて万が一逃げられるのを防ぐためだと思うんです

ルヲは「目的を達成するまでは、非情なままでいたかった」って言ってるのでわかるんだけど、攻略キャラのやることか?っていう

結局花嫁は生贄のことで、それを知ったルヲは慌てて助けに行くんだけど

追手から逃れるため、ほぼ着の身着のままの状態で砂漠越え

協力しないと生きられない状況だったとしても、ナーヤはよくルヲを許したなーと思いつつ

ここの砂漠のところでも2人は星空を見ながら話をしています

ルヲは月下ノ国にいた頃は、「いつか君も広い世界にあるたくさんの星を見れたら良いね」という言い方悪いんですが、他人事みたいなニュアンスでした

いつかはナーヤと別れると思っていたから

でもこの砂漠越えの頃には、ナーヤが鳰船から見る星空を見たいと言ったとき、「見れるさ、必ず」と返している

ナーヤとこれからも一緒にいることを決めるルヲの心境の変化が出てて良かったです

 

 

春前終節

季苑を倒し、鉈風島を再建。鳰船を復活させ、2人が結婚するEND

紫惺(季苑)が偽公子だと露見し裁かれるのが良かったです。青凛√だとそのへんなかったし

商人仲間や桃夜楼の娘たちと協力して、再建する展開はルヲの今までの努力が報われた感じで良かったです

この√の流れで星空の下、初めてそういうことするのはロマンチックなのか?と思ったけど、やっぱり死者を弔う天灯の傍でするのは自重しろって思う

 

明前終節

ルヲが開き直って、季苑を倒し、海賊の頭領になるEND

ルヲが海を泳いでいるとき、「深く深く潜っていくと一切の明かりが無くなった」、「星空も月明かりも無い、暗い海の中で・・」とあります

これはナーヤとの未来を切り開くため、ルヲが夢である鳰船を造ることを諦めたという表現かなと思いました

海賊から足を洗って商人になったルヲが闇討ちありとはいえ複数人の現役海賊相手に無双するとか強すぎ・・。国軍も追い出して船奪っちゃうし

ルヲはEND後、ナーヤのことを「俺だけの優しい光」と言っています

罪を犯す自分を見て、心を痛めるナーヤはルヲにとって最後の星なのかなと

 

雨前終節

ナーヤが桃夜楼で働かされ、一人逃げたルヲを恨み殺そうとするEND

バットエンドでNTRはありだと思うんですが、ルヲがそれで興奮するのは無しだろと

希望も何もないナーヤがルヲを殺すことに生きる意味を見出す救いのないENDだったけど・・

ステラワースの小冊子読んだんですが、私はナーヤはルヲと季苑のごたごたに巻き込まれた被害者という認識なので、あのとき助けなかったのにそこナーヤ責める?って思っていまいち響かなかったです

 

それではここまで読んでくれてありがとうございました!